オーチャードガーデン

オーチャードガーデンとは

「ガーデンの中にある美しい果樹園」をテーマとしてガーデンづくりを始めたのは2017年初夏でした。
季節ごとに美しく色彩が変化する「果樹」と「花達」が共演するガーデンを、
オーチャードガーデンと呼びます。

オーチャードガーデンは、たくさんのミツバチが飛行して果樹の受粉を促したり、
さまざまな昆虫達と共生しながら果樹の健全な栽培のために誕生しました。
北海道の気候を生かし、標高400メートルの厳しい自然環境の中であっても、
植物が持つ多様な力を借りて果樹栽培に活かせるよう、
土づくりと自然保護を最も重視するため、ガーデンの植物は全て農薬や化学肥料に頼らず、
太陽・月のリズム(満ち欠け)・水・土地・そこに住む生物など自然の恵みを生かして育てています。

英国調のガーデンを意識しながらも、
定山渓ファームならではのスタイルを確立するため、日々研究と失敗を繰り返しながら、
さまざまなテーマガーデンづくりをしています。
また、毎年少しずつガーデンエリアを拡張し、鑑賞するガーデンだけではなく、
ガーデンを通したスローツーリズムなどを提供できる、
さまざまな(体感・体験する)ガーデンづくりの準備をすすめています。

オーガニック・ガーデンの想いと定山渓ファームスタイル

定山渓ファームが目指しているオーガニック・ガーデンは農薬や化学肥料を使用しないということだけではありません。

農薬や化学肥料に頼らず、太陽・月のリズム(満ち欠け)・水・土地・そこに住む生物など自然の恵みを生かして育てています。

「自然界は、本来そこにあるもの全てで循環している」という摂理に向き合い、見つめなおし、感じて「全ての生き物のバランス」が取れているかどうか?「共生と共鳴」を大切にしています。
土の中の微生物、鳥や虫、花や、みなさんが「雑草」と呼んでいる植物もすべて含めてそれらのことをよく観察し、さまざまな生き物たちの複合的なつながりを尊重して栽培しています。
月のリズム(満ち欠け)にできるだけそった栽培法を取り入れるきっかけになったのもそういった理由のひとつです。

たとえば、みなさんが雑草と呼ぶ植物についても、それぞれの役割があります。
その雑草が他の植物や野菜にとって必要な時期、必要な場所、必要な役割があり、雑草と呼ばれ邪魔者あつかいしている中にも、「薬草」といわれるものが多くあります。
雑草も場合によって必要不可欠と考えていますので、各ガーデンの中で、お行儀よく共存しています。
そういった理由で、オーチャードガーデンは、雑草ひとつ、虫いっぴき、虫食いさえ許さないといった庭園を目指しておりません。
「良いか悪いか」よりも「これは自然か?不自然か?」「余計なことをしていないか」「余計なものを持ち込んでいないか」を常に問いながら庭づくりをしています。
新しいことにチャレンジをして失敗も多くしていますが、失敗しなければ見つけられなかった新しい発見があったり大いなる自然界の不思議を感じたり、その営みをまたひとつ理解することができたなど
この地ならではの栽培の仕方などわくわくすることがたくさんあります。

みなさんには、太陽や月と星、風や雨や雪、動物や鳥や虫達の複合的な関係性を大切にしたオーガニック・ガーデンの植物達や大地から発せられるたくましいエネルギーを「目・耳・舌・鼻・皮膚」の五感だけではなく「シンクロ」もプラスした「六感」で何かを感じていただけたら嬉しいです。

「植物が力強いね」
「空気が違うね」
「ここに来たら不思議と元気になるよね」
「ずっといられる場所だね」

そう思っていただけるような「癒しと元気チャージ」の庭づくりをこれからも精進してまいります。

メドウガーデン(そよ風の贈りもの)

トムテの家(ビューハウス)の下に広がる2番目に大きなガーデンエリアのメドウガーデン。
りんご並木道に大型のグラス系植物と季節ごとに彩る宿根草が、そよ風にやさしく揺れる躍動感たっぷりの庭です。
秋の果物が実る頃には2mほどのグラス系の植物達はオレンジや黄金色に紅葉し、太陽の光をうけてキラキラ輝きます。
心地よい風に吹かれながら「大切な人とゆっくり歩いてほしい小道」という願いが込められています。

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The Orchard Garden メイン・オーチャードガーデン

ガーデンの中で最大のエリアがメイン・オーチャードガーデンです。
「Witch's Garden(魔女の庭)」「Rose Garden(バラの庭)」「Secret Garden(秘密の花園)」
「季(ときの庭)」「りんご畑につづくボーダー」「サウダージの丘」「Y’Sアニバーサリーガーデン」の七つのテーマガーデンが広がっています。
このエリアは深い森の奥に位置するため、マイナスイオンをたっぷり浴びて森林浴するのに最高の場所です。
ゆっくりすすむ森の時間の中で、ベンチに座っておしゃべりしたり、ドリンク片手に読書をしたり、芝生に寝転んだり、趣味の写真撮影に没頭したりなど・・・自分流の過ごし方をしてみませんか。
開花時期が異なる宿根草によって、季節ごとにガーデン風景がガラリと変わるのも魅力ですが秋は、ため息が出てしまうほど美しい紅葉に包まれた森のロケーションと紅葉する花のコラボレーションが自慢のひとつです。

Witch’s Garden 魔女の庭

体の中に取り入れることができる花や木、薬草(ハーブ)を野菜とともに見た目も美しい家庭菜園のイメージで、
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・月のリズム(満ち欠け)・水・土地・そこに住む生物など自然の恵みを生かして育てています。
口に入れるもの、肌に塗れるもの、香りをかいで体に巡らせるものといった、心身を整えたり健康増進に役立てることができる植物の庭が「Witch's garden(魔女の庭)」です。
育てる楽しみと収穫して役立つものに変えていく楽しみは、より暮らしと心を豊かにしてくれることでしょう。

この庭は、一年草と多年草が混植されているので、今年はどんな庭にしようかな?と考える楽しみもあります。
ご家庭でも簡単に取り入れることができるアイディアや身近なものを利用した栽培方法などヒントがたくさん見つけられると思います。

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Rose Garden 薔薇の庭

2017年からローズガーデンをつくり、2018年春には、さらにエリアを拡張し ローズガーデンが大きくなりました。
ガーデンを歩くたびに優しく舞うバラの香りに癒されます。
秋に実るローズヒップと森の紅葉に抱かれたローズガーデンは、原種のバラをはじめ、厳しい気候と風土に最適なバラを
選抜して、農薬や化学肥料に頼らず、太陽・月のリズム(満ち欠け)・水・土地・そこに住む生物など自然の恵みを生かして育てています。まだまだ小さなバラ園ですが、年々大きくなる楽しみを一緒に感じていただけたら嬉しいです。

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Secret Garden 秘密の花園

ローズガーデンの一角にあるレンガに囲まれた庭は、秘密の花園です。
コティの家(青い扉のおうち)の中からたま~に聞こえる小さなヒソヒソ声。
置いておいたスコップや手袋がいつのまにかなくなったり 数日後、もとの場所に戻っていたり・・・
もしかすると森の妖精が、こっそり 庭のお手入れを手伝ってくれているのかも・・・?
いたずら好きなのか、お世話好きなのか この森には確かに 「小さな誰かさん」がいるみたいです。

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季(とき)の庭

季の庭(ときの庭)は、芝生・池・四季の花壇があり、メインオーチャードガーデンで一番広いエリアとなっています。
宿根草や木々をメインとし、北海道の四季リズムで咲く 標高400メートルに植栽された花達は、 春が遅く雪がひとあし早く訪れ、6月から11月まで、季節ごとの花がリレーして咲き誇ります。
特に紅葉に包まれた深い森とガーデンの草花の紅葉は、まるで異国の風景のように幻想的で美しい世界が広がります。

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りんご畑へ続くボーダー

2018年夏に、オーチャードガーデンエリアを拡張し、 りんご畑まで続く長いロングボーダーが生まれました。
りんご畑までの並木道の両脇に、どの季節も色彩豊かな花が咲いている森の散歩道です。
最も紅葉が美しく見れる場所と言われている「サウダージの丘」も、この長いロングボーダーを登っていく途中にあります。
秋に実るりんごと、森と草花の紅葉は春と夏とは違う魅力がたくさんあります。
また、10月半ばにひと足早く雪が降った年は、 運よく秋の紅葉と少し雪化粧した花木が同時に見れることもあるため
「ウィンターガーデン」とも呼ばれています。

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サウダージの丘

サウダージの丘から見る景色が、ファーム内で一番幻想的で美しい「紅葉スポット」です。
季(とき)の庭から続く静かなウンディーネの池の周りは、季節ごとに姿を変える宿根草や紫陽花が広がっており、
ウンディーネの池の横には紫陽花畑から登る階段があり、その上に小高い丘があります。
この哀愁に似た感じがするこの丘とそこから見下ろした風景をサウダージの丘と名付けました。
サウダージの丘は、りんご畑へ続くボーダーからも行くことができます。
この庭は、見に訪れる人達の心模様が映し出されるかのように、どこか懐かしい気持ちにもなり、どこか寂しい気持ちにもなり、どこか優しい気持ちにもなる。そんな不思議な気持ちになる場所です。

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Y’s Anniversary Garden ワイズアニバーサリーガーデン

2019年秋より造成を開始した新たなガーデンです。
メインオーチャードガーデンエリアにおいては2番目の広さを誇るガーデンとなり、 ツリーアドベンチャーエリア付近まで小道をつけてメドウガーデンからメインーオーチャードガーデンエリアまで行き来できる予定です。
このガーデンは、「庭と遊ぶ」をテーマに野生あふれるワイルドさを重視しつつ、自由な世界観と発想で伝統や形式にとらわれない変化に富とんだワクワク感と遊び心満載の庭になる予定です。
また、このガーデンエリアは一緒にガーデンづくりを体験できる「ガーデンスローツーリズム」の予定地でもありランドスケープ・造形物も含めたガーデナー達の試験研究の庭でもあります。
完成予定は2022年を予定しております。
※造成や植栽の風景や様子など出来上がっていく工程も楽しんでもらえるよう、一部立ち入り禁止区域以外は解放しています。

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ホワイトガーデン

自然な地形の傾斜を活かし、山の上から流れてくる清流を囲むように もともと自生している山野草と白系の樹木や宿根草を育てています。
ここは川の水音が爽やかな水辺の庭へと続くヒーリングの庭です。
出来たばかりの庭なので、樹木や宿根草はまだ小さいのですが、やがて数年後には、ひと際目を引く立体感と存在感がある庭へとなっていきます。

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歓喜の庭

賑やかで人が溢れるエアストリーム(キッチンカー)の周りに「歓喜の庭」があります。
早春にはさくらんぼの白い花に包まれ、果物の花が終わったあとは、季節ごとに鮮やかな色と香りを楽しめる宿根草とハーブを中心とした庭になります。
果物が実る季節も紅葉の季節も、朝昼・夕がたの、どの時間帯も笑い声が聞こえる賑やかなガーデンです。

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水辺の庭

森の奥から雪解け水が流れてくる早春を待ちわびたように山野草達が芽吹き可憐な花を咲かせます。
春一番しか見ることが叶わない花達。
清流と木々に囲まれひっそりを佇む静かなこの場所は、真夏でも涼しく過ごすことができる安らぎの庭です。
自然そのものが創り出した傾斜や地形は、その年の雨量によって毎年姿が変わっていくのも魅力のひとつです。
なにも飾らない、なにもこれ以上必要としない自然美あふれる庭となっています。

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木洩れ日の庭

森の遊び場の奥に、ひっそりと静かな散策路を通ると原生林に抱かれ、自然神秘に満ちた野性的な庭が登場します。
静寂で、木洩れ日が優しく降り注ぐ神秘的なこの場所は、 チェルシーの池もあり、長い年月を経た樹木や山野草が自生しているところです。
自然に流れ出る水音を聞きながら、一人静かにしていると森の声が聞こえてくるような・・・
そんな不思議な力と森の息づかいを感じる場所でもあります。
そのままでも十分すぎるくらい楽しめる庭ですが 2019年春より、さらに景観良く安心安全に歩けるように
少しずつ手をかけて整備を行っています。

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